梅雨入り目前となりました。
安定しないお天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。開院1周年を迎えました

早いもので松田皮膚科クリニックは5月9日で開院1周年を迎えました。
お祝いをしてくださった方々、ありがとうございます。


私もスタッフも緊張しながら迎えた開院初日が、ついこの間の様に思い出されます。

これからも初心を忘れず、患者さんお一人お一人、丁寧に診察を行っていきたいと思います。

さて、今回はこれからの暑い季節に気をつけたい【とびひ】についてです。

【とびひ】

【とびひ】は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といい、幼少時によく発生します。
火事の時の飛び火ようにあっという間に広がるので【とびひ】と呼ばれています。

最初は小外傷部や虫さされ、湿疹、アトピー性皮膚炎などにより掻いてできた傷にでます。
起こり方としては角層下に細菌感染が起こり、増殖した黄色ブドウ球菌が表皮剥脱毒素(pxfoliative toxin)を産生しその結果、浅い水疱が生じます。

原因として、完全に解明されていませんが、扁桃炎、齲歯や歯科金属アレルギーなどが誘因である場合もあります。また長期喫煙者に多いです。

その後、水疱は大型化し、破れてびらん(皮膚がただれた状態)となり辺縁に拡大し、周辺や遠いところにとびひして新たな水疱となります。

悪化するとブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)へ移行する場合もあります。また、最近では抗生剤の効きにくい黄色ブドウ球菌も出現しています。

とびひの治療方法治療はシャワーなどで清潔を保ち、抗生物質含有軟膏の外用とセフェム系抗生物質内服など行います。


タオルなどは治るまでは患者さん専用の物を使いましょう。

最初のうちは痛がゆく少しじゅくじゅくする程度ですが、掻いているうちに急に広がることがありますので、

症状に気付いたときは早めに受診してください。